経営理念

市萬の原点

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西島昭

市萬創業のきっかけ

私は、(株)リクルートの住宅情報事業部(現在のSUUMO)で勤務し、不動産業界を広く見た後、不動産会社に転職しました。自身でも不動産業界を経験する中で、不動産で困っている人は多いのに、それを解決できる会社がない、ノウハウを持っている会社がないと感じていました。

例えば、土地を持っているけどどうしたら良いのか分からない人がハウスメーカーに行けば「家を建てましょう」と言われ、仲介会社に行けば「売りましょう」「貸しましょう」と言われてしまいます。会社側に立った提案をするのは当たり前かもしれません。ですが、中立的なアドバイスをしてくれる会社はなく、その人にとって、どの選択が一番良いのか分からないのです。

それであれば、良き相談相手になれる会社を自分で創ろう、それはビジネスチャンスにもなり、世の中のためになると思い、不動産コンサルの会社を創業しました。

今もその思いは変わらず、20年が経過しました。時代とともに、中立的な立場での相談ニーズはますます増え、これまでノウハウを蓄積してきた当社は、不動産業界の中でも一目置かれる存在になっています。

社長の履歴書

学歴・経歴など

  • 1989年

    関西大学工学部管理工学科 卒業
    ㈱リクルート入社(現㈱リクルート住まいカンパニー)

  • 1992年

    ㈱リクルート退社 不動産コンサルティング会社 入社

  • 1999年

    不動産コンサルティング会社 退社
    ㈱市萬設立 現在に至る

免許・資格

宅地建物取引士
日本ファイナンシャルプランナー協会 会員
公認 不動産コンサルティングマスター
JSHI公認 ホームインスペクター協会 会員
一般社団法人HEAD研究会 理事
用賀商店街振興組合 理事

趣味・特技

水泳、山登り、サックス。

学生時代に印象に残っている成功体験

学生時代にいちばん印象に残っているのは「焼きいも屋」のアルバイトです。大学3年のときに「欲しいものを手に入れる」ことを自分の力だけで実現してみたいと思い、欲しかった車を買うお金を自分で稼ぐことを決めました。

忙しい工学部の学生でもできる、短期でお金の貯まるアルバイトとして見つけたのが焼きいも屋でした。12月中旬から1月中旬までと、2月下旬から3月下旬までの計2ヵ月で、車を買える金額を稼ごうと考えたのですが、通常のアルバイトではほとんど不可能です。しかし焼きいも屋は、いもの仕入れから車や機材のリースまで自分ひとりでこなす個人商店形式のため、創意工夫によっては、それも夢ではなかったのです。

焼き方、売り方を1日の見習いで教えこまれ、その後はすべてひとりでやらなくてはなりませんでした。車が故障しても自分でなんとかしなければならないなど、基本的には誰に頼ることもできない状況で、酔っ払いに取り囲まれたり、赤字を出した日もありました。しかし、売れば売るだけ自分の収入が増えることにやりがいを感じることができました。焼きいもの売れる場所と時間とを割り出し、移動時間も加味して地図を作り、計画的な営業をしたり、同業者の少ない地方へ泊まり込みの遠征もしました。

必死に働いた結果、自分の力で車を手に入れたときの喜びときたら…。また、目標に到達できたという自信と商売のおもしろさの体験、この2つを得たことは車の購入と同様、あるいはそれ以上に意味のあることでした。

さらに目標達成とは違う充実感を得ることもできました。それは、地方に遠征した際は必ず立ち寄っていた滋賀県のある病院でのことでした。小学生ぐらいの女の子が、毎週日曜日の夕方、入院している親御さんのお見舞いに来ていました。まだ小さいので病院はつまらない様子でしたが、私の焼きいもを楽しみにしてくれていました。買ってくれる量は少なかったのですが、その病院によく行った事を覚えています。ある日、その子の親御さんから「いつもありがとう、お蔭で子どもが病院に来るのを楽しみにしているんですよ」と言われたときには、車を手に入れたときとはまた違う喜びを感じることができました。

このような体験が、自分で商売をする楽しさと喜びを与えてくれたと思っています。今もこのときの気持ちを持ちながら、仕事に励んでいます。

将来

近い将来、会社の社長職は誰かにバトンタッチしたいと考えています。
ただし、私はこの仕事を天職だと考えていますし、一生続けられるものだと思っています。バトンタッチをした後は、新しい社長のもとで、ひとりのコンサルタントとしてお客様の問題を解決するとともに、社長とは違うポジションで市萬の理念を全国に広げ、この業界の地位向上に取り組んでいきたいと考えています。
「私にはやり残したことはない」とニッコリ笑って棺桶に納まることができるような、内容の濃い悔いのない人生を送りたいと思っています。

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